Archive for the ‘お知らせ’ Category

羽生善治 永世七冠達成!!今年の漢字は「将」か「棋」?

2017-12-05

とうとう羽生善治が永世七冠を達成しました。

振り返ると、2008年には永世名人となり、棋聖、棋王、王座、王位、王将と合わせ、6つの永世位を獲得し、あとは竜王のタイトルを一つ獲得すれば、永世竜王と永世七冠を達成するという状況でした。

しかし、その2008年の渡辺明との竜王戦は将棋史上初の3連勝のあと4連敗。永世七冠はおあずけとなりました。

当時の羽生は四つのタイトルホルダーであり、年齢は38歳、棋士として脂がのりきっていました。永世七冠はすぐにでも達成できるだろうとみんな思っていましたが、その達成までに9年の歳月を要しました。

竜王位を獲得するどころか、この9年間で竜王位に挑戦できたのは2010年のたった1度だけです。その竜王戦も渡辺竜王に2対4で敗れています。

なかなか挑戦者にさえなれない状況が続き、しかも今年に入って、王位を若手の菅井竜也に、王座も中村太地に奪われ、棋聖位の1冠になっていました。羽生が1冠にまでなったのは13年ぶりです。

かたや、15歳の藤井四段が29連勝を達成し、今年の将棋界はまさに世代交代を印象付ける1年でした。羽生時代の終焉かと心配する羽生ファンも多かったと思います。

もちろん今回の竜王戦の下馬評でも調子を落としている羽生よりも渡辺の方が有利ではないかと見られていました。

しかし、今回の羽生は違いました。王位戦、王座戦、叡王戦での連敗がこの竜王戦のための準備であったかのごとく、素晴らしい将棋の連続でした。とにかく攻撃的で若々しい将棋です。永世竜王獲得への並々ならぬ気迫を感じました。その気迫が指し手に表われていました。本当に凄いの一言です。まだまだ羽生時代は終わっていないなと感じました。

羽生の永世七冠達成に対して各界から様々なコメントが届いていますが、ここに代表して囲碁界の七冠王、井山裕太七冠のコメントを掲載します。

「長きにわたり結果を残し続ける姿に敬服します。今後も、私を含めた多くの人々の目標であり続けていただければと思います。」

このコメントからもわかるとおり、コメントの多くが羽生の強さのみならず、その人柄に敬意を表するコメントが多いように思います。

羽生が多くの将棋ファンからこれだけ愛されている理由はまさに、彼が強さと謙虚さを兼ね備えているからなのだと思います。そして、その謙虚さこそが羽生善治の強さの秘密のような気がします。羽生が出すオーラから感じるこの謙虚さは単につつましい言動という意味ではなく、現状に満足せずさらに上を目指していく、そして将棋の本質を追究していく姿勢です。

今相撲界では横綱の品格がとやかく言われていますが、強さと謙虚さの両方を兼ね備えて初めて品格がにじみ出てくるのだということを、羽生の将棋に対する姿勢を見ていて感じます。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ですよね。

ところで、「今年の漢字」が間もなく決まりますが、藤井四段やひふみんブームもあり、最後は羽生の永世七冠で締まりましたので、是非「将」か「棋」であって欲しいですね。

 

 

 

希望の党に風は吹かなかった総選挙

2017-10-23

総選挙が終わり自民党が大勝、立憲民主党以外の野党は軒並み議席を減らす結果となりました。

風は希望の党ではなく立憲民主党に吹きました。希望の党に吹いた風は強烈な向かい風だったのです。

振り返って感じるのは、政治家の言葉選びの難しさでしょうか。

今回希望の党に逆風が吹いた最大の原因は、小池代表の「排除」発言であったことは誰もが認めるところです。

落選した若狭氏も言っていましたが、衆議院解散後の早い段階で小池代表が使った「排除」という一言はあまりにもインパクトが強かったということです。

「寛容な保守」を標榜していた小池氏には似つかわしくない言葉でした。

この一言を機に、枝野氏をはじめとしたリベラル派が一気に新党結成に踏み切ったことは間違いありません。枝野氏の行動はとても機敏であったと言えます。希望の党の排除の論理がリベラルつぶしではないのかというマスコミの小池批判の中で、リベラル層の受け皿として立憲民主党が票を伸ばしたのはごく自然の流れでした。

こうなっては、小池氏の人気だけを頼りに立候補した希望の党の候補者に、選挙を勝ち抜くすべは無かったでしょう。

ただし冷静に考えると、枝野氏をはじめとする立憲民主党の候補者もそう褒められたものではありませんよね。彼らだって衆議院解散直後の民進党の両院議員総会で、前原氏から希望の党への合流案を提示されたときに、反対は愚か、なんの政策的議論もせず、満場一致で希望の党への合流を承認したわけですから。選挙中、立憲民主党こそが筋を通していると評価する論調もありましたが、本当のところは希望の党に排除され仕方なく作った党が意外にマスコミなどにも評判がよく、結果的に「筋を通しているように見えた」ということではないでしょうか。

希望の党の政策協定書でもわかるとおり、政策的に筋を通そうとしていたのは、枝野氏ではなく小池氏の方だったと思います。ただその通し方に問題があったのだと思います。もう少し違うやり方があったのではないかということです。政局の大転換を目指すならば、時として、清濁併せ飲む器の大きさも必要ではないでしょうか。                                       民進党のリベラル派とは思想も政策も相容れないことはわかりますが、だからといって、はしごを外され行き場を失った彼らめがけ、「受け入れる気はさらさら無い」と言い放ってしまっては、国民は小池氏が弱い者いじめをしているとしか受け取りませんよね。この無慈悲とも取れる発言をマスコミが大きく取り上げたために、小池氏は国民からの共感を失ったのです。

小池氏の真の目的が自民党に対抗しうる政権交代可能な政党を作り、二大政党政治を目指すものであるならば、民進党の受け入れ方にもっと工夫を凝らすべきではなかったでしょうか。特に前原氏との話のつめ方に大きな問題があったと思います。この二人で一体どのような政局の青写真を描いていたのか、どういう具体的な戦略を立てていたのか説明して欲しいですね。まさか小池氏の人気だけを頼りに選挙戦を戦おうとしていたなんてことは無いですよね?

安倍首相による衆議院解散は当初、小池氏の希望の党の立ち上げで、与党にとって藪蛇になるかと思いきや、政治とはわからないもので、小池氏のたった一言の失言が真逆の結果をもたらしたわけです。

政治家の言葉の重みをひしひしと感じさせた選挙でした。

 

 

 

総選挙、何を基準に投票するのか

2017-10-01

さて、昨日に引き続き政治の話題です。

衆議院の解散直後から政局はめまぐるしく動いていますが、ではわれわれ有権者は何を基準に投票すればよいのか考えてみます。

安倍首相も小池都知事も今回の総選挙は、政権選択選挙であると位置づけています。どの党に日本の政治を任せるのかを国民は選択しなければなりません。

小選挙区制となり日本もアメリカ同様、二大政党政治を目指していますが、実際にはうまくいっていません。現在は自民党に対抗できる野党が育っていないからです。

ここで二大政党政治とはどのような政治状態なのかをもう一度考えてみます。

アメリカの保守とリベラルを例にとるとわかりやすいですが、日本も自民党が保守で、民進党(今では風前の灯ですが)がリベラルと言えます。その他の党もありますが、基本的に自民党と民進党が二大政党政治の両翼を担い、お互いに政策を戦わせかつバランスを取りながら政治を進めていくものです。

では、保守とリベラルとはいったい何でしょうか。一般的に保守とリベラルは次のような対抗軸で分けられると思います。

≪リベラル≫       ≪保 守≫

大きな政府        小さい政府

社会福祉の充実      市場経済に任せる

護憲           改憲

労働者寄りの政策     経営者寄りの政策

原発廃止         原発推進

安保体制反対       安保体制賛成

集団的自衛権反対     集団的自衛権賛成

消費税増税反対?     消費税増税

なお、消費税増税については平成24年の三党合意(社会保障と税の一体改革)により与野党ともに増税を認めているのでリベラル派が単に増税反対とは言えません。

この様な対抗軸を基準に考えると、自民党対民進党であれば保守とリベラルの色合いが比較的はっきりとしていて、まだ理解しやすいのですが、自民党対希望の党となるとかなりわかりにくいものになると思われます。

というのも希望の党の代表である小池氏は自他ともに認める保守派で、その基本理念はほとんど自民党の理念と変わらないからです。

その希望の党に民進党の議員が保守かリベラルかの踏み絵を踏まされて吸収されていくわけですので、その結果生まれる政党は紛れもない保守政党です。

では、日本の二大政党政治の両翼はどちらも保守政党でいいのかという疑問が生じます。

日本人は、極端な保守(右翼)も極端なリベラル(左翼)も望まない人が多いようですので、保守的保守政党とリベラル的保守政党が現実的な政策を戦わせ、場合によっては政権交代をしていくような、バランスのとれた二大政党政治を望んでいるのではないでしょうか。

そういう意味では、自民党の対抗軸として希望の党を中心とした保守的野党が受け入れられる可能性はあるのではないかと思います。

ただし、政治は複雑で、保守派を標榜する小池氏の記者会見などを聞くと、「原発廃止」や「消費増税凍結」などリベラル的発言をしています。果たしてその真意はどこにあるのでしょうか。

われわれ有権者はその政党又は政治家の基本理念をよく理解したうえで、選挙中の発言が単なる人気取りのためだけの発言なのか、確固たる政治理念や政策に基づいた発言なのかをよく見極めて投票しなければなりません。

特に今回選挙制度改革後初めて18歳の選挙権が行使されます。若い皆さんにとっては、初めて政治に直接触れられるチャンスですのでよく勉強して投票してもらいたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衆議院解散 「日本はリセットされるのか」

2017-09-30

「大義名分」のない衆議院の解散で、与野党の議員は「四方八方」、「蜘蛛の子を散らすように」地元選挙区に帰っていきました。

野党の選挙準備が整わないうちに解散をしてさらに4年間の政権安定を狙った安倍首相の当初の目論見は、小池都知事の「一世一代」の大博打にしてやられたという感じですね。

上野のパンダまでも利用する彼女の「用意周到」さに安倍首相も「開いた口が塞がらなかった」のではないでしょうか。

一方、民進党は「四分五裂」となり、「寄らば大樹の陰」よろしく希望の党にすり寄らざるを得ない状況です。解散と同時に党が消滅するなどということは「前代未聞」「驚天動地」の出来事ですよね。

この様な状況になることを安倍首相はおそらく想定していなかったことでしょう。はたして彼の頭には今どんなことばが浮かんでいるのでしょうか。

「一寸先は闇」、「藪蛇」、「好事魔多し」、「油断大敵」、「後悔先に立たず」・・・

投票結果はどうなるかわかりませんが、『日本をリセットする』という「鶴の一声」で「牛耳を執った」小池都知事が、この「千載一遇」のチャンスをものにできるのかとても興味深いですね。

われわれもどこに投票するか、秋の夜長「沈思黙考」して一票を投じましょう。

 

 

 

 

AI全盛期に税理士を目指す若者に向けて!

2017-07-28

少子高齢化の影響により、日本の労働市場は人材不足が長期化し、どの業界も仕事はあっても働き手がいないというジレンマに苦しんでいます。

わが税理士業界もご多分に漏れず、人手不足が続いています。特にここ最近、若い人材が極端に減少しています。原因は少子高齢化で若者が減少していることと、一般企業の就職状況が良いので、わざわざ税理士試験という難関試験を受けようとする人が減ってきているからだと思われます。

このままでは税理士業界は若い世代が極端に少ない超高齢化業界にならざるを得ません。

一方、税務会計業務はAIの進化によって将来なくなってしまう職業にも挙げられています。オックスフォード大学の発表によるとあと10年で消える職業として、「銀行の融資担当者、スポーツの審判、レジ係、電話のオペレーター、カジノのディーラー、データ入力作業員・・・」など多種多様にわたりますが、「税務申告書代行者」や「簿記会計監査の事務員」なども該当します。

税理士業界は、このままでいくと、若者がいなくなりかつAIに取って代わられてしまうお先真っ暗な業界となっていくのでしょうか?

実は私、そうは考えていません!税理士業界の将来は明るいと自信を持って言えます!

若い方々、人手不足ということは、仕事が豊富にあるということですよ。やり方次第ではその仕事を一手に引き受けられるのです。

まず、人手不足ですが、これはAIの発達により、かなり解消されます。今は、会計ソフトへのデータ入力は人の手でやっていますが、近い将来、通帳やクレジット明細や領収証などほとんどのデータが電子化され、電子化されたデータを直接会計ソフトで読み込める時代が来ます。本当に3年後とか5年後というレベルで実現化されます。

そうなると人手不足は画期的に解消されます。

では、それ以外の仕事は誰がするのでしょうか。AIがすべてやってしまうのでしょうか。

データ入力以外の仕事と言えば、申告書を作成したり、クライアントの税務相談にのったりということですが、そのうち申告書の作成はかなりの部分AIが代行できるでしょうが、税務を中心としたコンサルタント業務については知識と経験が豊富な税理士に一日の長があるのではないでしょうか。

逆にAIをうまく利用できる税理士が、付加価値の高いサービスを提供できるようになり、他との差別化を図れるのです。

若者が税理士業界を敬遠している今こそ逆にチャンスです。今後、団塊の世代の高齢税理士もどんどん引退していきます(実は開業税理士の63%が60歳以上なのです)。そうなると業界内の競争相手が圧倒的に少なくなり、かつAIによって人材不足が解消され、かつAIを駆使することで今まででは想像することできなかったビジネスモデルを構築できるチャンスがあるのです。

柔軟な頭脳を持ち、やる気のある若者諸君!今がチャンスです。これからがチャンスです。ぜひ税理士を目指して頑張ってください!

 

 

 

 

 

 

トリプルスリーと三冠王どちらが難しい?

2017-07-01

ソフトバンクの柳田やヤクルトの山田がトリプルスリーを達成したこともあり、トリプルスリーと三冠王はどちらが難しいかよく話題になりますが、ここでその結論を出したいと思います。

三冠王が圧倒的に難しいです!

データを用いて科学的に分析します。

まず、日本のプロ野球で考えてみます。過去のトリプルスリーと三冠王の達成人数は次の通りです。

トリプルスリー・・・10人で11回、 三冠王・・・7人で11回

これを見るといい勝負という感じですね。

では、それぞれの要素を区分し対応させて考えます。

トリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)と三冠王(首位打者、本塁打王、打点王)の各要素を3割と首位打者、30本塁打と本塁打王、30盗塁と打点王という対応で比較します。

まず3割と首位打者はどちらが難しいか。これは過去の首位打者の打率を見れば一目瞭然です。過去30年間の首位打者の打率の平均はセ・パともに3割4分1厘です。また、過去30年間、首位打者で3割を割り込んだことは一度もありません。よって、単なる3割以上を打つより首位打者の方が難易度はかなり高いと言えます。

次に30本塁打と本塁打王の難易度はどうでしょうか。これも過去30年間の本塁打王の平均本数を見てみます。セリーグは40.2本、パリーグは40.4本です。また、この30年間で30本を下回った本塁打王は両リーグ合わせて2回だけです。よって、30本より本塁打王の方がはるかに難易度が高いと言えます。

これでトリプルスリーと三冠王の勝負は0対2で三冠王の勝ちとも言えますが、一応最後の要素、30盗塁と打点王を比較してみます。

盗塁と打点を単純に比較することはできませんので、盗塁王と打点王に置き換えて比較してみます。盗塁王と打点王はタイトルとして同格と考え、30盗塁が盗塁王を取るより難しいのであれば、30盗塁は打点王より難しいと考えます。

過去30年間の盗塁王の平均盗塁数はセリーグが39.1盗塁、パリーグが44.9盗塁です。また盗塁王が30盗塁を下回った回数はセ・パ両リーグ合わせて4回です。やはり単に30盗塁以上をするよりも、盗塁王になる方が難しいと言えます。となれば、30盗塁よりも打点王の方が難しいと言ってもよいのではないでしょうか。

これで、トリプルスリー対三冠王の対決は、0対3で三冠王の圧勝です。

「おいおいちょっと待って」というトリプルスリー派の皆さんの声が聞こえてきそうです。「盗塁に対する評価が低いのでは?」というのがトリプルスリー派の主張ではないでしょうか。トリプルスリーが意外と評価される理由は、盗塁が打撃とは違う要素であるからだと思われます。本塁打王と打点王は良く似た要素であり、打点王は本塁打王のおまけ的な評価をされることもあります。それに対して、ホームランを打つ能力と盗塁は全く別の能力であり、スラッガーでありかつ足も速い「走・攻・守」そろったオールラウンダーへの憧れのようなものがあると思います。たとえば松井秀喜とイチローを足して2で割ったような選手が見たいというファン心理でしょうか。現に2015年に山田哲人が達成するまで、本塁打王と盗塁王を同時に達成した選手はいませんでした。

そういう意味ではトリプルスリーと同時に本塁打王と盗塁王も獲得した2015年度の山田哲人の成績は素晴らしいの一言に尽きます。

それでは、メジャーリーグではトリプルスリーと三冠王はどちらが難しいでしょうか。これは言うまでもなく三冠王です。

メジャーでのトリプルスリー達成者は22人26回ですが、三冠王は15人17回です。特に2000年以降では、トリプルスリーは11度達成されていますが、三冠王はミゲル・カブレラが2012年に45年ぶりに達成した1度だけです。

日本もメジャーも近年試合数が増加しているので、トリプルスリーは比較的達成しやすくなっています。

逆にメジャーでは1968年までは20チームしかなかったのが、現在では30チームにまで増加し、三冠王はますます難しくなっています。というか1タイトルを取るだけでも至難の業です。12チームしかない日本の2.5倍のチーム数ですから、それだけタイトル競争は激烈です。しかも全世界から1流選手が集まっている最高レベルでの争いなのです。この状況でのカブレラの3冠王は山田や柳田のトリプルスリーとは比べるべくもありません。

絶対評価であるトリプルスリーと相対評価である三冠王は、単純には比較できませんが、日本もメジャーも、試合数が増加した現在の環境では三冠王が圧倒的に難しく価値が高いというのが私の結論です。皆さんのご意見はいかがですか?

今まで四冠王(首位打者・本塁打王・打点王・盗塁王)を達成した選手は日本、メジャーを通して1909年のタイ・カップのみですが、トリプルフォー(4割・40本・40盗塁)を達成した選手は皆無です。いつかベーブ・ルースとタイ・カップを合わせたようなスーパースターが現れ、夢のトリプルフォーを達成する日が来るのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

人工知能は天使か悪魔か AIの凄まじい進化に驚愕!

2017-06-28

先日、NHKで「人工知能 天使か悪魔か 2017」を放送していましたが、AI(人工知能)の進化のスピードに驚愕しました。

将棋三冠王の羽生善治がプレゼンターとして、今年4月と5月に行われた将棋電王戦をベースに、様々な分野におけるAIの利用のされ方を紹介し、今後AIがどのように進化し、その進化が人類にとって有益なものなのかそれとも進化の果てに人類の敵となるのかという問題を提起する番組でした。

この番組の中で羽生善治が言った「AIはブラックボックスです」という言葉が印象的でした。

例えば、さきの将棋電王戦で佐藤名人に圧勝した将棋ソフトPONANZAを例にとると、PONANZAが差す手は名人の読みを上回り、終局まで名人にほとんどリードを許さず勝ちきるような鋭い指し手が多いのですが、その指し手に至る読みの根拠がブラックボックスの中にあり、人間には見て取ることができないということです。佐藤名人はPONANZAを評して、「人間より将棋の神様に近い存在」と言いましたが、まさにそのブラックボックスで行われていることは神の領域の仕業だということなのかもしれません。

将棋のみならず、AIはあらゆる分野で既に活用されています。

たとえば、あるタクシー会社は流しでお客を拾うツールとしてAIを利用しています。位置情報とそれまでのデータを組み合わたAIナビは、どこを走ればお客をより多く、無駄な走りをせずに拾えるかということをベテランの運転手よりも正確にはじき出すのです。でもこれは両刃の剣で、そのベテラン運転手はAIナビのおかげで売上げが上がりそうですと期待していましたが、AI技術がさらに進むとタクシーが自動運転化され、その運転手の職自体が奪われかねないという皮肉な結末が待っているのですが。

アメリカでは裁判所が受刑者の量刑をAIを参考に決めています。AIに入れたビッグデータとその受刑者の犯罪歴や様々な個人情報を組み合わせることで、再犯率などが数値化され、収監期間や仮釈放のタイミングを判断しているのです。

シンガポールのバス会社では事故を起こしやすい運転手をAIで割り出したり、日本の医療事務の会社は職場になじめず退職を考えているスタッフをAIで事前に把握し、退職を留まらせるようフォローしています。

株式市場ではほとんどの売買を各証券会社のAIが自動的に行っています。一昔前までは人の手振りでやっていたことが懐かしく感じます。なんとAIの売買は1000分の1秒単位で行われているそうで、もはや人間の手振りでは全くおっつかなくなっているんです。

ある国ではAI政治家の開発を、有名なコンピュータプログラマーに依頼し、5年以内に実現化しようとしています。どの国の政治家にも言えることですが、政治家が常に国にとって最善な判断をするとは限らず、地元の利益を優先したり、自分に近い人たちを優遇したりする政治家は後を断ちません。AI政治家はそういった恣意性に影響を受けることなく、ビッグデータをベースにその国にとって最も有益な判断ができるものとして期待されているのです。では、人間政治家とAI政治家はどのように協力していくのでしょうか。逆に人間政治家はこれだけの人数が必要なのでしょうか。AI技術が進んだ世界で民主主義を実現していくということはどういうことなのかを考えさせられます。

これら各分野で活躍するAIに共通していることは、AIは正しい判断をしているようだが、その判断は何を根拠にしているかわからないということなのです。ビッグデータと個人データをAIというブラックボックスに放り込むことで一定の正解は得られるが、そのデータがどう計算されどのような判断基準で答えが導かれているのかが人間にはもはやわからないレベルにあるということです。

「答えは正しいが根拠がわからない」。これってなんとなく気持ち悪いですよね。答えと根拠が一致して初めて人間は納得して行動に移せると思うのです。

AIと付き合おうとすれば常にこの気持ち悪さと付き合わなければならない。

「AIは天使か悪魔か」。AIを盲目的に信じてしまうのはやはり危険だと思います。人間はAIをどこまで受け入れどの部分を拒否するのか。それが今後の課題ではないでしょうか。

 

 

 

藤井聡太29連勝新記録達成!!

2017-06-26

とうとう藤井聡太が29連勝の新記録を達成しました!

デビュー戦から負けなしの連勝記録はまさに偉業!

15歳で竜王位のタイトルを取れるか。

あと、棋王、王将、叡王の可能性もあり。

本当に楽しみです。まずはおめでとう!

アメリカの航空会社が不親切な理由

2017-06-16

最近ネットによく、アメリカの航空会社の乗客に対するひどい対応がアップされていますが、私もアメリカで嫌な体験をしました。

オーランド空港からマイアミへのフライトだったのですが、某アメリカの航空会社(以下A社とします)の対応は本当にひどかったです。

オーランド空港11時50分発のA社の便にチェックインをし、搭乗口に行ったのですが、出発時刻がいつの間にか12時30分に変更になっていました。いわゆる遅延です。おそらく港内放送はされていたと思いますが、英語があまり得意ではない私はそれに気付かなかったのです。これが11時過ぎのことです。

オーランドからマイアミは飛行機で1時間ほどの短いフライトですので、40分ほどの遅れならしょうがないかなということで、12時30分の出発を待っていました。

しかし、12時前には、今度は15時00分:DELAYED(遅延)と電光板が変更されました。さらに2時間半の遅延です。実はその日、マイアミで19時からのマーリンズの試合を見る予定でしたので、この遅延には焦りました。

遅延理由を訊くため搭乗口の受付に、片言の英語で質問をしたら、なんとタイヤのパンクが原因でした。受付の女性はパンクしたことのみを告げただけで、この後どうしたらよいのかのアドバイスは全くくれませんでした。飛行機を見に行くと確かにタイヤが取り外されていました。ただ、15時に出発できれば、なんとかマーリンズの試合には間に合うので15時発を待つことにしました。

ところが14時過ぎには、電光板は17時00分:DELAYEDという表示に変わっていました。さらに2時間の遅延です。これでは到底マーリンズの試合に間に合いません。

これはまずいと、ここで事の重大さに気づき、私はその時点で他の便に変更してもらうため、同じA社の次の便の搭乗口まで行き、受付に便を変更してもらいたいとつたない英語で伝えました。するとその受付の女性は、私のチケットを預かり、今この便には空席が無いというようなことを私に言ってきました。そしてチケットを預かっておくので、名前を呼ぶまでこの周辺で待つようにと言ってきました。私はパンク修理の進捗状況や便の変更ができるかどうかを訊きたかったのですが、説明はしてくれず、私が邪魔なのか手で追い払われました。私はしょうがなくその搭乗口周辺で待ちました。しかし、約1時間ほど待っていましたが、その間何の説明もなく、そのうちその便の搭乗が始まったかと思うと搭乗が終わってしまい、結局その便に乗れませんでした。

私は受付の女性にどうなっているのか詰め寄りましたが、彼女はチケットを私に返しながら、何の謝罪もなく、A社の受付センターに行くように言ってきました。「それだったら最初から受付センターに誘導してよ!」と言いたかったのですが、そこまでの英語力が無い私は何も言い返せませんでした。それにしてもA社従業員の不適切で不親切な対応には本当に腹が立ちました。1時間も無駄に待たされたのです!最初から受付センターに案内してくれていれば、他便への変更ができていたかもしれません。この時点で既に15時を過ぎていました。

私は、急いでA社受付センターに向かいました。その受付センターでは3人の人間が対応していましたが、便の変更を求める客で長蛇の列です。受付の人間は終始冷静(冷酷?)に対応しています。もちろん客に謝罪をしている者は一人もいません。客も西洋人はいつものことといった感じで淡々と並んでいますが、それに対してアジア系の人たちは怒っている人が多かったです。

1時間ほど列に並びようやく順番が回ってきたのが16時を過ぎていました。再びつたない英語で便の変更を依頼すると、もちろん相手は何の説明も謝罪もなく淡々とチケットを処理し、17時45分発の便への変更となりました。ただ、このチケットはまだ座席が決まっていないもので、この便の搭乗口で再度処理してもらわなければならなかったらしく、その処理をすべきことも私は聞き取れていませんでした。

ただチケットに座席番号が記載されていなかったので、不安になった私は念のため搭乗口に行きチケットがこれでいいか質問すると、そこの受付の女性はチケットを受け取ると何も言わず処理し始めました。そしてまた無表情でチケットをこちらに返し、邪魔だからそこをどけというしぐさをするのです。

わたしは、スーツケースを預けていたので、スーツケースも17時45分の便に振り替えられているかを確認したかったので、なんとか英語で質問するのですが、なかなかその受付に通じず、受付もうっとうしがって早口の英語でペラペラしゃべり、そこをどけというしぐさを繰り返すのです。

さすがの私もキレそうになり、かなり強い口調で「Speak Slowly」と言いました。その声色に動揺したのか、受付の女性の表情が変わり、ゆっくりめの英語で説明し始めました。ゆっくり話してくれたので私も聞き取れ、スーツケースも振り替え済みということがわかりました。

この時点で16時半になっていました。結果的に17時45分発のA社の飛行機に乗ることができたのですが、6時間遅れの出発です。もちろんマーリンズの試合も5回裏からしか見られませんでした。代打で出てきたイチローのヒットを見られたのがせめてもの救いでした。

恥ずかしながらアメリカの空港での遅延トラブルについて長々と書かせていただきましたが、どのセクションに行っても全く謝罪がないですし、乗客のために何かをしてあげようという親切心は全く感じられませんでした。現場の従業員全員が、自社の整備不良が原因で乗客に迷惑をかけているという感覚が無いのです。というか飛行機の遅延で忙しく働かされている自分たちの方が被害者であるかのような感じで対応するのです。もちろん遅延理由が天候不良や機材不備であれば、運送約款上航空会社に損害賠償責任はありませんが、サービス業である以上、そこには乗客に対する気遣いがあってしかるべきではないでしょうか。

上記の様な遅延トラブルがもし日本の航空会社で起こった場合、特に客が日本語や英語を話せない時には、このような対応になるのでしょか!?ANAやJALの方、いかがでしょうか?

私の経験上、日本の航空会社の対応で不親切だと感じたことはほとんどありません。

では、アメリカの航空会社はなぜ不親切なのでしょうか?

一つには日本と異なり、遅延が日常茶飯事に発生していることが挙げられます。遅延への対応が通常の作業と変わらないので、乗客に迷惑をかけているという感覚が麻痺してしまっているのでしょう。よって、日本の航空会社の親切な対応に慣れた日本人には不親切に感じられてしまうのだと思います。

二つ目にはアメリカが訴訟社会であり、とにかく責任を取りたがらない国民性があります。アメリカ人の特徴だと思いますが、トラブルが発生した時ほど態度が冷たくなりますね。訴訟社会ですから責任を回避しようとする態度が反射的に出てしまうのかもしれません。客を助けようという意識よりも、自分の責任を追及されたくないという意識の方が強まる感じです。これは日本人とは全く逆の反応ですね。

もう一つの理由としては、アメリカの労働者は与えられた仕事以上のことはしないという慣習があります。空港のみならず、総じてアメリカのサービス業で働く人たちは、客から要求しない限り何もしてくれません。また気を利かして便宜を図ってくれることもありません。たとえば、英語ができない者に対しては冷たい対応をします。もちろん片言の英語で話しかけられて困惑している面もあるでしょうが、言葉が通じない時点でサービスはストップします。それは彼らが個人的に不親切だからというよりも、英語以外の言葉を理解することが彼らの仕事ではないからなのだと思います。雇用契約上、英語以外の言葉に応対することは、彼らにとって契約外事項なのだということなのです。

今回、A社の従業員からは一切謝罪の言葉はありませんでしたが、これも、「謝罪」は現場で働く彼らのやるべき仕事ではない、つまり契約外事項だからなのです。よって当然謝りもしないし申し訳ないという態度にもならない。もし彼らに謝罪をしてもらいたかったら、チップを払うのがアメリカ社会なんですね。謝罪は有料です。「SORRY:1$」みたいな。

要するに、アメリカ人は個人的には不親切ではない(と期待したい)が、訴訟社会であることを背景に、自分に与えられた仕事以外には一切タッチしないというルール、いわゆる「It’s not my business」という行動様式が徹底されているので、日本人にとってはそのドライな対応が「なんて気が利かず不親切なのだろう」と映るのだと思います。

今回の旅行のように、海外でトラブルに巻き込まれると、その国独自のシステムや慣習、国民性に直に触れることができます。そのときには腹が立ったり、カルチャーショックを受けたりしますが、それはその国への理解の入り口になると思います。そして他国の文化と比較して、日本はどうだろうと考えさせられます。今回不愉快な思いはしましたが、アメリカの慣習や国民性を批判しても意味はないでしょうし、いくら批判してもこちらの都合の良いようにアメリカが変わることはありません。それより他国の文化や国民性を理解しておくことが重要なのだと思います。

今回の経験により、最近、日本が外国人観光客から人気を得ている理由もなんとなくわかりました。アメリカと比較し、接客のレベルは圧倒的に優れています。客のことを第一に考えて行動するという習慣が身についています。英語が通じにくいというハンディはありますが、外国人観光客の言葉が理解できなくても、何とか理解してあげようと努力しますよね。それが売店の店員さんであっても。しかも「スマイル:0円」で!

今後、言葉の問題はAIの発達で解消されるでしょう。そうなると日本人のおもてなしの心はより外国人に伝わりやすくなるのではないでしょうか。

日本の観光資源は名所や和食や治安の良さだけではありません。サービス業における心遣いや親切な国民性は他国と比べ大きなアドヴァンテージになるのではないでしょうか。

 

 

 

確定申告のご準備をお願いします

2017-02-19

今年も確定申告の時期が到来しました。

マイナンバーの記載欄もでき、本格的にマイナンバーを申告書に記載する必要が出てきましたので納税者の皆さんはご協力ください。

最近はふるさと納税の申告をされる方も増えてきました。ふるさと納税をされた方はお申し出ください。

3月15日までは弊所もごった返していますが、所員一同頑張ってやっていますので、ご協力のほどなにとぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

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